水虫になってしまった....
私が自分の水虫に気がついたのは、まだ若かりし二十代後半、カサカサの踵からでした。最初はそれがまさか水虫だったとは思いもせず、何故夏なのに踵がガサガサと荒れているのか不思議でした。
とりあえず市販の保湿クリームをタップリと塗り込んでいたのですが、いつまでたっても良くなる事はなかったのです。
そうこうして一年程すると、踵のガサガサした状態は足の裏全体に広がり、さらに痒みを伴うようになりました。掻いていると皮膚が剥けて血が滲んできます。
さすがにおかしいと感じて薬局に出かけて相談すると、白癬菌水虫らしいと言われ市販薬を勧められて使ってみたのです。しかし、あまり効果は表れず、相変わらず掻き毟る日々を送らなければなりませんでした。
他人に見られるのが恥ずかしい....
困ったのは夏場、サンダルを履くとズルズルに皮の剥けた、赤くただれた足をさらけ出さなければならない時でした。水虫は感染しますので、友人に悟られまい、と必死で隠す努力をしました。
海でも山でも、友人宅でもなるべく足の見えない体制をとったり、薄手の靴下でカバーしたり、気持ちの安らぐ時が無かったのです。
病院に行って解決するならばそうしたかったのですが、病院での治療方法についてあまり良い印象がありませんでした。
病院の治療方法はやはり塗り薬、プラス飲み薬で、その飲み薬は肝臓にかなり負担がかかるそうなのです。
しかも表面的に治ってもまだ、根本的に菌を死滅させる為の期間、薬を飲み続ける必要があるのだそうで、おおよそ2年間の服用を強いられる事になるのです。
飲み薬を使いたくない私がやっていた水虫治療
割と自然派志向で、食べる物にも気を使って生きている私にとって、その選択はあり得ないものだったのです。
何とか自然に、天然の物を使った治し方はない物かと試行錯誤を繰り返しました。症状の酷い時には海へ行って暑い砂浜を裸足で歩いてみたり、お酢を入れたバケツに足を着けたり、アロマオイルを塗り込んでみたり、ニンニクや野草、重曹などなど思いつく限りありとあらゆる方法を試してみましたが、症状の変化は殆どみられませんでした。
私の水虫の原因
この水虫が何処から私に感染したのか考えてみると、原因は私の父親からだと思います。
父は酷い症状の水虫持ちで、爪も真っ白、取れかかっている爪もありました。父は医者嫌いですし気にもしていないので、治そうとは思ってもみないのです。その父が使用したたバスマットを使ったり、スリッパを共用していた事で感染したのでしょう。私の母も感染してしまっていますから。
悶々と悩む日々を過ごし、痒みにイライラする毎日は本当に苦しく、一刻も早く適切な治し方を知りたいと焦り、もう病院治療しかないかもしれないと諦めかけていた私ですが、ある市販薬に巡り合ってから嘘のように症状を改善させる事ができたのです。
運命の薬と出会って水虫が改善
その薬は何処のドラッグストアーにも売られていますし、すぐに購入出来る物だったのですが、どうせ効かないだろうという私の思い込みでそれまで使った事が無かった種類の塗り薬だったのです。
ロート製薬から出されているその薬、たまたま気まぐれに購入してみたのですがその効き目に驚きました。初めて塗った次の日には赤みが引き、痒みが全くと言って良いほどに無くなったのです。毎日掻き毟っていたのが嘘のように無くなり、それは本当にビックリでした。
毎日風呂上がりに塗り込み、その度に足が綺麗に、ツルツルに変わっていきました。塗り始めてから約半年、すっかり綺麗な素足を取り戻し、人前で足を出すことが平気になりました。
念のためにその後さらに半年塗り、菌を完全に無くす事が出来たのか、今は全く症状はありません。
そして父との物の共有を一切止め、外に素足で出かけた場合は帰宅後に必ず石鹸で足を念入りに洗う様にしています。
免疫力が落ちている時など、誰しも感染の危険性のある水虫です。かかってしまうと本当に辛い物です。皆さんお気をつけ下さいね。